佐賀県神社庁は神社本庁が包括する 佐賀県内の神社で組織されています

節目ごとの神事

  • HOME »
  • 節目ごとの神事

人生儀礼

古来より人の一生の節目節目にその成長を神様に報告し、その御加護を祈ってきました。
それは日本人の生に対する厳粛な気持ちの表れであり、そうした時々に行われる儀式を人生儀礼といいます。

◇安産祈願

生まれてくる子どもの健康と安産を願う儀礼です。
妊娠五ヶ月の戌の日に岩田帯を締めるもので、この事を着帯といい。平安時代から宮中で行われている「着帯の儀」からきています。
又、戌の日に岩田帯を締めるのは、犬の多産安産にあやかるものといわれています。

◇初宮参り

産まれてから男児30目日、女子31日目(地域の風習によってそれぞれ異なることもありますので、その地域の風習にならえばよろしいです)にお参りし 、赤ちゃんが無事に誕生したことの報告と感謝、及び今後の成長の御加護を祈ります。

◇七五三詣り

数えで男児は三歳と五歳、女児は三歳と七歳に神社に詣でて、無事に育った御礼と、将来なお順調に成長しますようにと神様に祈願します。
現代に伝わる七五三は、江戸時代に武士階級で行われた儀式がしだいに庶民の間にも広がったものといわれています。
一般的に古くには三歳でそれまで剃っていた髪を伸ばし始める髪置(かみおき)、五歳で男児が初めて袴を着ける袴着(はかまぎ)、七歳の女児が付けひもを解いて、初めて大人と同じ帯を締める帯解(おびとき)という儀式があり、それが元になったといわれています。

◇入学・卒業奉告祭

小学校、中学校、高等学校、そして大学校等への入学は人の一生にとっては一つの大事な節目でもあります。
特に小学校入学は、家庭の生活から社会の生活への第一歩として大きな意味を持ちます。
学校へ入学出来たことや卒業出来たことに感謝し、社会の為に役立つ人物になることをご報告し、勉学をお祈りします。

◇成人祭

大人として社会の中に位置づけられ、立派な社会人としての自覚を持つ大切な節目の儀式です。
昔は元服といって社会を担う責任を任された事を意味しました。
新成人の門出を祝福し、立派な社会人として旅立てることを祈願します。

◇結婚式

結婚は人生の大きな節目の一つで、その式は最も厳粛に行われる儀式です。
人生の新しい出発であり、妹背(いもせ)の契りを交わし、変わりなき愛情と、望ましい家庭を築くことを神の御前に誓い合う儀式です。

◇結婚記念日の祝

結婚して二人が結ばれた日を思いおこし、築きあった歳月、暮らしぶり等、それらのことを喜び感謝し、記念日を祝います。
結婚記念日は年数により様々に呼称されています。

≪主な結婚記念日≫
1年目  紙婚式
5年目  木婚式
7年目  銅婚式
10年目 錫婚式
15年目 水晶婚式
20年目 陶器婚式
25年目 銀婚式
30年目 真珠婚式
50年目 金婚式

◇年祝

ご長寿をお祝いし、今後の健康と更なるご長寿を願う儀式です。
古くから年齢は「数え年」で数えられます。

≪還暦≫
数え61歳になった事を祝うのが還暦です。
干支が一巡して生まれ年と同じ干支に還ることからこの名前が付きました。
「本卦返り」とも呼ばれて、赤い頭巾やちゃんちゃんこをと贈るしきたりがありますが、これは赤児にかえるという意味からきています。

≪古稀≫
数え70歳になった事を祝うものです。
唐時代の詩の一節「人生七十古来稀」からとったものだといわれています。
平均寿命が短く「人生五十年」といわれた昔は70歳まで生きるという事は稀だったのでしょう。

≪喜寿≫
数え77歳になった事を祝います。
「喜」の字が草書体ては七・七・七と七を三つ書き
七十七に似ている事からつけられたといわれています。

≪傘寿≫
数え80歳になった事を祝います。
「傘」の字が草書体八十に似ている事からつけられたといわれています。

≪米寿≫
数え88歳になった事を祝います。
「米」という字を「八・十・八」と書くことからつけられたといわれています。

≪卒寿≫
数え90歳になった事を祝います。
「卒」という字の略字が九・十になることからつけられたといわれています。

≪白寿≫
数え99歳になった事を祝います。
「百」から「一」をとって、後一歳で百歳という意味でつけられたといわれています。

≪上寿≫
数え100歳になった事を祝います。

◇厄年

男子は数え25歳と42歳、女子は数え19歳と33歳はいずれも大厄といわれています。
体力的、あるいは社会的環境、家庭環境の転機を迎える年回りとなり、古くからその年は慎むべき年とされています。
それぞれ各前年を前厄といい、後年は後厄といわれています。
数え年でそれぞれの厄年に本厄祓い、その前後の年に
前厄祓い、後厄祓いとなりますが、地域によりご祈願の習わしが様々ですので、近くの神社にお問い合わせください。
何れにしても、神社に参拝して神様のご加護を受け、厄年を無事に乗り切ろうとする気持ちは大事なことです。

建築儀礼

人の一生に人生儀礼があるように、建物を造る過程においても建築儀礼があります。住居は雨風や寒さをしのぎ、外敵から身を守ることから始まります。生活の安全や家の繁栄を神さまに祈り、その祈りは先祖から代々受け継がれてきました。今では、先祖と家族の絆を繋ぐ場所、自分の居場所として、なくてはならないものです。

◇地鎮祭

「じちんさい」「とこしずめのまつり」といい、建物を建てる前や土木工事を始める前に、その地域の守り神さま、その土地の神さまに土地の使用の許可を得て、工事の安全と土地の安全堅固を祈る祭りです。
神さまにお供え物をして、神主が祝詞(のりと)を奏上します。敷地を祓う四方清め祓い、施工者による忌鎌(いみかま)を用いて草刈りの所作を行う「刈初(かりそめ)の儀」、施主による忌鍬(いみくわ)や忌鋤(いみすき)を用いて地を掘り地をならす所作を行う「穿初(うがちぞめ)の儀」を行います。この他に、杭打ちや鎮め物埋納を行う地域もあります。

◇上棟祭

「じょうとうさい」「むねあげのまつり」といい、建物の基礎工事が終わって棟木や梁をあげる際に、家に災いが起こらないように祈る祭りです。家の守り神さま、工匠の神さま、その地域の守り神さまを祀り、それらの神さまを棟札に記します。棟木には幣串(へいぐし)と弓矢を飾り立ててお祭りを行います。棟木を棟に引き上げる「曳き綱(ひきつな)の儀」、棟木を棟に打ち固める「槌打(つちうち)の儀」、餅や上棟銭を散じて災いを除く「散餅散銭(さんべいさんせん)の儀」を行います。
近年は、高層建築も多くなりました。金銀鋲締結式(きんぎんびょうていけつしき)という、ボルトナット締め付けが行われる場合もあります。

◇竣工祭

「竣工祭」・住宅では「新宅祭」「屋祓い」「家の清め祓い」といい、建物が完成した際、土木工事が完了した際に工事が無事に終了したことに感謝し、今後もお守り戴くように祈る祭りです。中古住宅やマンションを購入した際も、清め祓いを行います。
会社や住宅では、家の守り神さまをお迎えし、神棚を奉斎します。神棚には、伊勢の神宮のお神札(ふだ)である天照皇大神宮のお神札・氏神神社のお神札・崇敬神社のお神札をお祀りします。
建物や家自体に神が宿ります。家の守り神さまにお鎮まり戴き、家族の平穏無事と繁栄を祈ります。

◇家の解体清祓い

古い建物を解体する際に、家の守り神さまに長い間生活を守って下さった感謝の気持ちを伝え、工事が無事に進むように祈ります。

◇増築・改築のお祓い

建物の増築・改築においても、家の守り神さまに理由を伝えてから工事を始めます。

◇井戸・池を埋めるお祓い

井戸や池には水の神さまが宿ります。特に井戸は飲料水として豊かな水を供給して下さいました。水道が発達した現代ですが、井戸や池を埋める時には水の神さまに感謝の気持ちを表わし、災いが起こらないようにお祈りします。

◇木を切るお祓い
木には、木の神さまをはじめ神霊が宿ります。伐採をする際は、木の神さまたちに理由を伝え、作業が無事に進むように、災いが起こらないようにお祈りします。

PAGETOP
Copyright © 佐賀県神社庁 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.